白いロウ状物質は何のために?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「さて、この写真のチュウゴクアミガサハゴロモの幼虫は、体の後端から白いロウ状物質を伸ばしている、まさに特徴的な幼虫の姿です。
この虫は歩くだけではなく、近づくと突然ピョン!と跳ねて目の前から消えてしまうことがあります。
まさに飛び跳ねる綿毛、昆虫に興味のない人でも思わずなんだこれ?と足を止めてしまう不思議な生き物かもしれません」
──この白い綿毛にはどんな意味があるのでしょうか?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「幼虫の特徴である白い綿毛のようなものは、実は翅や毛ではなくロウ状の分泌物です。
孵化して間もなくの幼虫はもっとふわっとした綿毛のような見た目です。
この綿毛の詳しい役割は科学的にはまだ完全には解明されていませんが、天敵から身を守る、自らの排泄物が体に付着するのを防ぐ、雨や乾燥から体を守る、などの働きがあると考えられています。
まるで綿毛のその姿から、風に乗って飛ぶためでは?といわれることもありますが、現在のところ、そのための構造であることを示す証拠はありません」










