去年、けん玉の全国大会でともに日本一になった親子が岡山県備前市にいます。西川一穂さんと瑞歩さんです。同じ道場で技を磨き続け、目標を達成しました。けん玉がつなぐ親子の絆とは。

公民館から響いてくる音。中では、子どもと大人が一緒になってけん玉の練習をしています。備前市で30年以上続いている、「備前けん玉道場」です。

練習している技は、大皿と中皿で交互に玉を乗せ換え続ける「もしかめ」。その「もしかめ」で、何度も日本一になっている男性がいます。瀬戸内市教育委員会の職員、西川一穂さんです。

(西川一穂さん)
「誰でもできるんですけど、シンプルな技だからこそ奥が深いなと思います。まだ研究のしがいがあるというか」

難易度の高い技もこの通り。

テンポを速くした「もしかめ」の練習では、失敗する子どもがいる中、いっさい乱れません。5歳からけん玉に打ち込み、数多くの受賞歴をもつ一穂さん。去年、開催された「もしかめ」の全国大会では、自身が持つ上限11時間という記録の更新に挑みました。

「スタート」

「もしかめ」は1分間に135回以上というルールの中で、玉を落とさず、どれだけ長く続けられるかを競うもの。長時間に及ぶため、途中でドリンクを飲んだり、いすに座ったりして体を休めてもかまいません。全国の約30か所で約700人が挑みましたが、ふるいにかけるよう次々と脱落する人が出ていきました。

(西川一穂さん)
「目が結構きついです。これは歳のせいもあるのかもですけど。手の感覚頼りにできるように、ぼやけてもいけるよう」

目の疲れでミスをしないよう、手元を見なくても続けられるまで練習を重ねたといいます。集中力を極限まで維持して打ち立てた記録は…。

「12時間です。お疲れ様」

終了直後は、疲れ果ててフラフラに。そこまで頑張れたのには理由がありました。