繁殖シーズンへ
──このあとのカエルたちは?
(東洋産業 大野竜徳さん)
「目覚めたヒキガエルがすごもりの場所から戸を開いて、次の目的は繁殖です。暖かくなった雨の夜、水辺へとのんびり向かいます。
複数で越冬していた個体も夫婦ということではなく、これから婚活パーティーへそれぞれ向かっていくことでしょう。
パーティー会場では、繁殖期のオスはやや色味が濃くなり、喉元が張り、前肢の筋肉が目立つこともあります。オスは体色がやや濃くなり、前肢が発達して見えることがあります。
派手な婚姻色はありませんが、どこか精悍な表情になったオスはメスに一生懸命プロポーズを行います。
このプロポーズはとても情熱的で、複数のオスが気に入ったメスをめぐって後ろから抱きつこうとアプローチします。
オス同士の争いには、先に抱きつけたオスは押し合い、体を回転させて振りほどき、ときにはカエルキックを見舞ってライバルを撃退しようとしたり、メスもオスが気に入らなければ暴れてどこかに行ったりしてしまいます。
粗忽もののオスはほかのオスに熱いアプローチをしてしまうことがあり、抱きつかれたオスは怒って『ククク…』という『俺はオスだぞ!放せ!』というリリースコールをすることもあり、粗忽もののオスはバツが悪そうにそっと放したり、人(カエル)違いで抱きつかれたオスが暴れて振りほどいたりもします」










