生徒の服装や頭髪を必要以上に規制する、いわゆる「ブラック校則」を見直す動きが全国的に広がっています。岡山市南区の高校では生徒が主体となって見直しを進めてきた新しい校則が完成し、報告会が行われました。


「これまで男女で分けられていた頭髪基準が、ジェンダーレスの考えに基づいて男女共通のものになったことです」



校則の見直しが行われた岡山市南区の興陽高校です。生徒会のメンバーから生徒らに新たな校則の内容が伝えられました。

合理的ではない学校独自の校則いわゆる「ブラック校則」。興陽高校でも生徒会が主体となり、弁護士や県内136の企業にアンケート調査を実施するなど、今年4月から見直しを進めてきました。

「ツーブロックについては、基本的にOKになりました。ポニーテール、お団子については、頭のてっぺんを越えていなければOKとなりました」

生徒の8割以上から賛同を得られた新校則では、メイクについてもコンプレックスをカバーする自然なものはOKとしています。

(生徒・2年生)
「やはりツーブロックとかがOKになったので、あまり目立たないくらいなツーブロックにしてみたいな」

(生徒・2年生)
「自分たちの提案で校則が変わるとは思っていなかったので。生徒だけじゃなくて、企業とも連携して出した結果なので。今回決めた範囲の中だったら、社会に出ても大丈夫かなって」

充実した学校生活を過ごしてほしいという一心で模索してきた生徒会。満足のいく新校則となったようです。


(興陽高校 新生徒会長 大下隼ノ介さん)
「ひとりひとりの個性を受け入れてくれる。そして受け入れてくれながらも自分の個性を発揮できる。そんな高校になってくれたら。興陽高校に入ってくる新入生の子たちも、いまよりも興陽高校での学校生活を楽しんでくれたらな」

理由なく長年続いてきたブラック校則の壁を突き破った生徒たち。新校則は、来年4月1日から適用されるということです。