瀬戸内海の島々を舞台に瀬戸内国際芸術祭の夏会期が開催されている中、岡山県北では美作三湯を舞台にした芸術祭が開幕しました。
3年に1度開かれ、今年で4回目を迎える美作三湯芸術温度です。岡山県の内外から過去最多となる31人のアーティストが参加。美作三湯の宿泊施設など、27か所に作品が展示されています。
こちら【画像①】は湯原温泉の旅館に展示された体験型アートです。温泉での卓球から着想を得たもので、テーブルに取り付けた鍋の底に球が当たると、心地よい音が響きわたります。
他にも蒜山三座の美しい光景を切り取った写真など、地域の特色や文化を反映させた作品の数々が楽しめます。
(埼玉から訪れた人)
「温泉もすごくリラックスできて、アートも鑑賞できて得した気分になりました」
温泉地のシンボルとなっている天然記念物のオオサンショウウオをモチーフにした松岡徹)さんの作品です。第1回の2016年に湯原温泉で作品を展示して以来、地域と深いつながりが生まれたという松岡さん。以来、湯原温泉に足しげく通い、オブジェや足湯などを制作するなど、地域活性化に貢献しています。
(美術家・名古屋芸術大学教授 松岡徹さん)
「自分がやったことが、ちょっとでも役に立っていたらうれしいなと思います」
湯原温泉では、前回2022年の会期中、約12万4,000人が訪れたといい、今回も大きな期待が寄せられています。
(湯原観光協会 池田博昭代表理事)
「もっともっと多くの方に温泉とアートが融合した空間を体験していただけたらと思っています」
芸術祭はきょう(29日)から12月7日まで開催予定です。










