瀬戸内海で漁獲量が減少しているイイダコを増やそうという取り組みです。高松市庵治町の沖合でイイダコの卵、約1万粒が放流されました。

こちらが、放流されるイイダコの産卵床です。

メスのイイダコを貝殻と一緒に育てたもので、1つに約250粒の卵が産みつけられています。香川県では2002年をピークにイイダコの漁獲量が激減していることから、県と漁業者が協力して資源の保護に取り組んでいて、庵治漁協でも昨年から産卵床を育成しています。

きょう(13日)は、ふ化したイイダコが隠れることができるシェルターと一緒に、約40個の産卵床を海底に沈めました。

(香川県水産課 湯谷篤さん)
「シェルターを一緒に沈めることで、生まれた後の、ふ化したイイダコの生き残りがよくなればという狙いがあって今回行いました」

(庵治漁協底曳網漁業部会 額田善光委員長)
「ほとんど絶滅に近いような状態なので、ある程度の量、漁獲できるように回復するのを願っています」

放流された1万粒の卵は5月末から7月ごろにかけてふ化するということで、シェルターの中に何匹が生き残るか、7月に追跡調査をする予定です。