岡山理科大学などの研究グループが、恐竜の化石から新発見です。
大型の草食恐竜 “ハドロサウルス” の仲間である “コリトサウルス” の生息エリアについて、これまでの通説を覆す新たな研究成果を発表しました。

(岡山理科大学生物地球学部 高崎竜司研究員)
「この化石の標本に関しては、アメリカ合衆国・モンタナ州で見つかりました。ちゃんとした学術的な意味では、アメリカ合衆国から、はじめての産出報告となります」

岡山理科大学が、会見で研究成果を発表しました。“コリトサウルス”は “ハドロサウルス” の仲間で、約7600万年前の白亜紀後期の草食恐竜です。
カナダの一部地域で集中して化石が発掘されてきたため、生息エリアはカナダのみと考えられていました。

こうした中、研究グループがアメリカ・モンタナ州で発掘された化石を調べた結果、“コリトサウルス”と判明。カナダからアメリカに至る広い範囲に生息していたことを突き止めました。

(岡山理科大学生物地球学部 千葉謙太郎講師)
「どれくらいの広がりを持っているか理解をすることで、生態系全体の理解につながる。今後に期待が出来る、もっと見つかるだろう…」

今回の成果は、国際的な学術誌に掲載されました。“コリトサウルス” の化石の標本は、岡山理科大学の図書館に展示されていて、一般の見学も可能です。