新型コロナ第7波が収束する中、3年ぶりに「ハレ」の日を喜ぶ日常が戻ってきました。きらびやかな太鼓台=「ちょうさ」が練り歩く、観音寺市の「さぬき豊浜ちょうさ祭り」がきょう(7日)から3日間の予定で始まりました。


観音寺市豊浜町に太鼓の音が帰ってきました。本村地区自慢の太鼓台「ちょうさ」です。


2年間の眠りから覚め、ついに動き出しました。

(近所の人)
「ここで生まれて育ってずっとしてきとるやろ、やっぱうれしいな」

「そら楽しいわな。町がちっとでもにぎやかになるかな」



他の地区でも、次々とちょうさが動き始めました。3年ぶりに町を練り歩くちょうさを地元の人たちが感慨深げに見守ります。



新型コロナ対策で、祭りにつきもののアルコールは今年は我慢。20台以上のちょうさが神社に集まって行う、名物の「かき比べ」も自粛します。それでも祭りができる喜びが、街にはあふれています。




(さぬき豊浜ちょうさ祭り実行委員会 合田等 会長)
「感染は絶対に起こしてはいけませんけど、それにも増してやっぱり人との絆を大事にしていかないと」



午後から八幡神社にちょうさが参り始めます。例年は初日からごった返す神社ですが、今年は観客の来場にも制限をかけました。


(参加者)
「ほんと、このあたりはまだにぎやかなんですけどね。宵祭りと言って、最初の祭りなんですけど、まあこんなもんでしょう。今年はもうしょうがない」

(さぬき豊浜ちょうさ祭り実行委員会 合田 等 会長)
「今年は少しでもいいお祭りになるように、本来のお祭りになるように、その第一歩となる年としたいと思います」

秋の豊浜には太鼓の音が似合います。制限をかけながらの「ちょうさ祭り」の復活。

新型コロナから少しずつではありますが、いつもの日常を取り戻す、そんな週末となりそうです。