きょう(7日)は岡山・香川のほとんどの地点で最高気温が20℃以下になるなど秋が深まっています。秋の味覚の王様と言えばなんといってもマツタケです。今年の出来はどうなのかマツタケを求めて真庭市の山を訪ねました。

「ありました。これですね」

秋の味覚の王様マツタケ。残暑が長引いたせいか顔を出し始めた時期が例年より10日ほど遅くなりました。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「昨日ぐらいから収穫が始まって、ちょうど出始めです」

岡山市の服部興業が所有しているマツタケ山です。収穫されたマツタケは全国に販売されています。この道20年のベテラン川原洋平さん。落ち葉に埋もれたマツタケもあっという間に見つけ出します。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「まだちょっと小さいので、1日2日おいてから獲ります」

赤松の根に寄生するマツタケは弧を描くように生えてきます。毎年顔を出す場所が決まっているため、シーズン初期は各ポイントを巡り収穫のタイミングを見極めています。今年は涼しい時期に生え始めたため、虫による食害なども少なく品質の良いものが出揃いそうだと期待をふくらませます。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「雨も適度に降っていますので、マツタケの生える条件としてはベストかなと思います」

マツタケの命ともいうべき赤松の林。その維持には欠かせない作業があります。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「枯れている松なんですけれどキノコが生えてくるんです」

やせた土地を好む赤松。腐葉土が体積すると栄養過多で枯れてしまうといいます。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「これを斜面の下までかくので、すごい量になるんですよ」

地道な作業が山の宝を守っています。この日収穫したのは4本で270グラムありました。

(服部興業 山林部 川原洋平さん)
「1キロ2キロ獲れてくると、ピークに入ってきたかなという感じがします」

最盛期はこれから。楽しみな秋がやってきました。