岡山県三木記念賞の授与式が開かれ、大原美術館の館長・高階秀爾さんと、岡山市出身で、スポーツを通じて国の内外で活動する有森裕子さんに賞状などが贈られました。


三木記念賞は、地域社会の発展に貢献した人に毎年贈られています。


高階秀爾さんは、西洋美術史研究の第一人者として功績が認められ、2002年に大原美術館の館長に就任。観光拠点としての振興や、次世代の美術教育にも尽力し、芸術文化の発展に大きく貢献したことなどが評価されました。


(高階秀爾さん)
「大原美術館でずっと20年間、館長をさせていただいて、すぐれた美術作品を守り、なおこれから育てていくと考えています」


岡山市出身の有森裕子さんは、オリンピックで二大会連続のメダル獲得という快挙を成し遂げました。


またNPО法人「ハート・オブ・ゴールド」の代表理事を務め、スポーツを通じて、国の内外で社会貢献活動を続けていることなどが評価されました。おかやまマラソンでは第一回からスペシャルアンバサダーも務めています。


(有森裕子さん)
「正直、私がやってきたことというのは、自分一人で出来てきたことはほとんどなくて、このような私を岡山の地の皆様、そして多くの皆様に育ててもらえたことを心から感謝したいと思います」


授賞式のあと、有森さんはRSK山陽放送を訪れ、祝福を受けました。


(有森裕子さん)
「『いろいろ可能性をスポーツはもっと持っているんだ』ということを教えてもらうほど、支えて来てもらったのが岡山だったので、これから『もっと頑張れよ』『岡山県人として頑張れよ』と背中を押されるようなものなのではないかなと」


三木記念賞は今年で55回目で、受賞者は231人となっています。