2学期から新校舎への移転が決まっている香川県高松市の小学校で、最後の思い出作りです。取り壊される予定の校舎を児童の絵で彩る、その名も「校舎の思い出プロジェクト」です。

校舎をキャンバスに見立てて、思い思いに絵を描きます。高松市の香南小学校です。1966年に建てられた現在の校舎は老朽化で取り壊されることが決まっています。校舎で「最後の思い出」を作るプロジェクトです。

白い校舎を絵の具やクレヨンで鮮やかに彩ります。子どもたちがこの校舎で過ごすのもあとわずか、感謝の思いを形にしました。

(児童)
「悲しいです、悲しいけど、これで少し元気になりました」「みんなで自由に絵を描いて、思い出が自分たちのものになる感じでいいと思う」

294人の児童は、2学期から隣の中学校の敷地に建てられた新しい校舎に移ります。

(黒川浩一校長)
「香南小学校は無くならないんですが、校舎が変わるということで、時代と共に移り変わっていくというのを、記録に残しておくことで、学校への思い入れも増えるのでは」

子どもたちの作業はあす(17日)も続きます。夏休み期間中の8月には校舎を一般に開放して、地元の人たちと一緒にお別れ会を開くということです。