「一九七一 なぎの昔話」は、奈義地域に古くから伝わる昔話をまとめたもので、半世紀以上も前に出版された本です。

半世紀以上前の物語に子どもたちが夢中でひきこまれる

この本をきっかけに、現在、奈義町では受け継がれてきた民話を次の世代に伝えていこうという取り組みが行われています。

「ドドドドド!稲妻が走って、風が吹いて、大雨が降って、なぁ、さんぶたろうが暴れに暴れて、あぁー、助けてくれ、その時の大きな息が今では時々、広戸風になって吹いてくるんじゃな」

子どもたちが夢中になって、聞いているのは、奈義地域に古くから伝わる民話「さんぶたろう」

奈義の地を収める領主と美しい娘に化けた大蛇との間に生まれた大男の伝説です。

披露しているのは、「なぎ昔話語りの会」の代表、入澤知子さんです。

入澤さんは町に伝わる民話を地元の子供たちに伝えていこうと、2007年に「なぎ昔話語りの会」を立ち上げました。会では定期的にまちの子どもたちへの民話の読み聞かせに取り組んでいます。

入澤さんが奈義町に伝わる民話に興味を持ったのには、一人の医師の存在がありました。