9日夜、暗くなった玉野市の渋川海水浴場に子どもたちの歓声が響きました。夜の砂浜を会場に開かれたのは通常は春や秋のイメージが強い運動会。

なぜこの時間帯? この時期に? さらに砂浜を会場とした理由とは?

日が暮れると、涼しい夜風が吹き始めました。

夜の玉野市の渋川海水浴場にひと際、明るい場所が…。

(地元住民)
「きょう、なんか賑やかだなと思って。分からないですね。子どもを集めて何かをしているんですかね」

明かりの下で行われていたのは…

(参加した小学生)
「すなはま運動会。砂浜の上でいろいろスポーツを楽しむもの」

ビーチスポーツなどを通じて地域活性化に取り組む、渋川マリンアクティビティ協会が初めて開いた「すなはま運動会」。でもいったい、なぜ夜なのでしょうか?

(渋川マリンアクティビティ協会 河本直幸さん)
「熱中症対策で、なかなかお子さんも昼間の時間に遊べない」

「夜の時間で、砂浜、ナイターを使えば、長い時間楽しく遊べるんじゃないのかなという風に思いまして、運動会を開催しました」

日の暮れかけた午後6時にスタート。地元の小学生など約40人が挑戦したのがボランティアの大学生らが考案したユニークな種目です。

(岡山大学2年生 菅原幸千さん)
「『ボールで棒倒し』っていって、さきほど作った砂山に棒を埋めて、ボールで倒していくっていうゲームです。」

「がんばれ、がんばれ、いけー」

(参加した小学生)
「面白いゲームになったかなと思います。ちょっと涼しくていいですね」

(保護者)
「日中、本当家の中で過ごすくらいしかできていないので、夜にこうやって遊ぶ場があるのは嬉しいですね。ね、どう?」

(子ども)「楽しい」
(保護者)「暑くない?」
(子ども)「うん暑くない」

カラーコーンをバトンにしたリレーも白熱。ここ数年は思う存分できなかった学校の運動会のうっぷんを晴らすかのようです。



(保護者)「コロナ禍の運動会しか知らないのであれなんですけど、いい感じだと思います」子ども「始まった、ちょっと行ってくるね」

(渋川マリンアクティビティ協会河本直幸さん)
「これだけ楽しそうな姿を見ると、来年もぜひ開催したいなと思います。これを続けていくと渋川の観光もどんどんよくなっていくのかなと。」

全国でも初めてだという夜の海岸で子どもたちが挑む運動会。渋川の新たな名物だけでなく運動会の新たなスタイルになるかもしれません。