熊本県山鹿市の中心部にある「大宮神社」。8月の「山鹿灯籠まつり」で有名な神社です。

こちらに、普段あまり見かけない動物がいると聞き訪ねました。

大宮神社 禰宜(ねぎ) 杉谷健文さん「あそこですね」

そういって杉谷さんが指を差す先は本殿裏の林。

一体どこに動物が隠れているのでしょうか?

スタッフ「いました、いました!完全にこっちを見ています フクロウです」

木の葉の隙間から、丸い目でこちらをじっと見つめているのは…、なんとフクロウ!

さらに木の少し低い位置には、ちょっとだけ眠そうな、もう一羽も発見しました。

杉谷さん「私もこの神社では初めて見ました」

2羽のフクロウ、数日前には地面近くにいました。神社では、日に日に上に登っていく様子を、そっと見守っていたそうです。

実はこちら、『巣立ちビナ』。

巣立ったばかりのまだうまく飛べない状態なので、外敵に襲われないよう親鳥が近くで見張っています。

数日後には、エサを分け与える様子も見られました。

熊本博物館の清水学芸員によると、5月から6月の終わりに森の中などで見られる光景だそう。しかし、ここまで人の近くでフクロウが見られるのは珍しいということです。

杉谷さん「苦労がないで【不苦労】、福を呼び寄せる【福来郎】。大変縁起の良い動物って言われているので、神社で子育てをしてもらっているのも縁起が良いことじゃないかなと。森が残っていてくれてよかったという思いですかね」

大宮神社では様子を見守っていましたが、ここ数日はフクロウの姿を見ていないそうです。

もし「巣立ちビナ」を見かけて可愛いなと思っても、近づいたり触ったりしないようにしてください。

親フクロウがヒナを守るために人に攻撃したり、外敵からヒナが襲われる原因になる危険があります。

遠くから見るだけにしましょう!