補聴器なしの試合 コミュニケーション方法は?

――(青谷アンカー)試合中は補聴器を外してプレイしている。ほとんど聞こえない状態で、どうやってコミュニケーションをとる?

湯野選手「デフサッカーの場合ですと、後ろからの声、指示が通らないので、選手同士、ベンチも含めて10秒に1回ぐらいはお互いがアイコンタクトでコミュニケーションを取っています」

――(青谷アンカー)選手は22人、監督もいる中でどう伝える?

湯野選手「やっぱり1人は必ず目が合うので、そのタイミングで、自分がやりたいことをそこの選手に伝えて、またその選手から前に伝える、という形を取っていました」

普段は健常者とプレー 違い、強みは?

――(青谷アンカー)湯野選手は、耳が聞こえる健聴者と一緒に熊本代表で天皇杯に出るレベルのプレーをしている。違いは感じる?

湯野選手「健聴者の中に混ざると、僕は音を拾える範囲が狭いので、得意にしている『周りを見る』ことで差を埋めています」