大雨から1週間。熊本市中心部で浸水被害を受け、対応に追われる飲食店を取材しました。

中央区・手取本町では

記者「1週間前、天井を越えて、店へと続く階段までもが浸水した地下の店です。大雨の影響で地下水を汲み上げるモーターが壊れたことで、今も24時間体制で排水が続けられています」

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排水しないと、地下から水が溢れ出し、再び浸水してしまう状況です。

排水ホースがあるため店の扉は開かず、扉をくりぬいた小さな枠から入ります。

中に入ると…。

記者「電気がつかず真っ暗な店内は、プールの更衣室のような臭いがします。足元には、ぬかるんだ白いものが一面に広がっています。これは天井の石膏が水を含んで剥がれ落ちたものとみられます。さらに奥に進むと、手つかずのままの食器が並んでいます」

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水没した店から排水し、中に入れるようになったのは、大雨から24時間以上経った先週火曜の昼過ぎのことでした。

その後大きなテーブルや冷蔵庫を運び出し、今は小さな食器や酒瓶を外に出す作業をしています。

店の中のものを全て出して清掃するなど、目の前の作業に精一杯で「営業再開はまだ考えられない」ということです。

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