昭和62(1987)年9月、白川を手作りいかだで下る映像です。白川では、「火の国まつり」の一環としていかだ下りコンテストが行われるなど、川を下るイベントは時々行われてきましたが、このときは上流の菊陽町からスタートする本格的な川下りで、川の流れが早くいかだが壊れてしまいました。当時のニュースはこう伝えています。

「川に親しみ、自然について考えようと熊本青年会議所のメンバーらが、手作りのいかだで白川下りに挑戦しました。これは、熊本市の水前寺公園で開かれる熊本文化デザイン会議の一環として、白川で遊ぶことで自然の大切さを考えようと熊本青年会議所と遊遊(ゆうゆう)白川の会が行なったものです。昨日午後白川上流の瀬田橋を出発したクルーは、菊池郡菊陽町の川原にテントを張り一夜を明かしました。今日は夜明けとともに、昨日激流で壊れた手作りのいかだを、もう一度作り直しました。

そして午前8時すぎ 菊陽町をスタートしたいかだは、ときおり小雨の降る中ゴールの熊本市の八城(はちじょう)橋を目指しましたが、きのうの激流とちがって きょうのコースは流れがゆるやかで、参加した人達は、のんびりと川くだりを楽しんでいました」

いかだの上でも複数のクルーがたばこをくわえているのが、時代を感じさせます。