九州大学伊都キャンパス(福岡市)の近くに、研究施設や飲食店、マンションなどが集まる新しい街が8日に誕生します。
◆研究開発棟からショップまで

福岡市西区九大新町に開業する研究開発次世代拠点、「いとLab+(いとラボ・プラス)」。敷地面積は約3万1200平方mで、研究開発棟や住居棟、商業棟、店舗棟が整備されています。様々な企業が利用できる研究開発棟には、レンタルできるラボとオフィスのほか、会議室やラウンジなどを備えています。
RKB三浦良介「こちらは共用機器室です。事前に予約をすれば、最先端の分析機器を無料で使うことができます」

正晃 理化学機器部 近藤夏生サブリーダー「こちらの電子顕微鏡は25万倍まで拡大して撮ることができます。液体の粘度を測る装置や、異物を分析する装置もあります。最先端の技術を使って、新しい技術や製品を生み出すような研究開発を行っていただきたいと思います」
◆学生が使いやすいワンルームが500戸以上も

また、学生情報センターが管理する賃貸住宅棟は、家具・家電付きのワンルームマンション2棟計537戸が整備されています。家賃は3万5000円~5万8000円で、入居者が利用できる食堂やラウンジも備わっています。
九州大学の学生「住みやすいです」「学校も近いし、これから店もいろいろ入ってくるみたいですから、いいなと思います」
九州大学 石橋達朗総長「福岡市と連携・協働しながら、この場所がイノベーションエコシステムの中核拠点として発展するように尽力してまいります」
◆地元をにぎわいある街に

商業施設や飲食店もオープンします。約18万冊の書籍を備える蔦屋書店にはカフェやベーカリーのほか、アートが楽しめるラウンジもあります。また、食に関する体験ができるキッチンやキッズスペースも完備し、地域の交流を生む施設を目指しています。
「家族連れでも気楽に来られるような場所ができてよかった」「どんどん発展していって、住みやすい町になったら」
さらに店舗棟には、家具やインテリアを扱う店や4月29日にはイタリアンの店など9店舗が出店するフードホールがオープンします。
大和ハウス工業 下西佳典専務「産学官協業が第一のコンセプト。ここからいろんな形の技術が発信されていく、そしてにぎわいを持たせるという風な施設にしていきたい」







