久留米絣のリラックス効果 大学の研究室で検証

使うほどに糸がなじみ、さらに柔らかさが増すという絣。睡眠にどれほどの効果があるのか。久留米大学の研究室を訪ねました。
久留米大学・文学部心理学科 岡村尚昌教授
「何かを習慣的に使うことで、リラックスしたり、ストレスが少しでも緩和できたり、睡眠が良くなったらいいなと考えたときに、やはり久留米で長年も伝統的にあるこの織物というものにちょっと着目しました。今から絣を羽織った前後でリラックス効果、副交感神経などがどのように変わるか客観的に測定したいと思います」


学生2人が、久留米絣の上着を10分間羽織ります。瞳孔の大きさでどれくらいリラックスしているか計測する瞳孔対光反応検査。
さらに、心拍数から交感神経と副交感神経の変化を測定します。

久留米大学・文学部心理学科 岡村尚昌教授
「着衣をしてから落ちてきていることがわかると思います。少しリラックスの傾向がでてるのが示されていると思う」

実験の結果、瞳孔の反応では顕著な結果がみられなかったものの、リラックスしていると高まる「副交感神経」の数値に上昇傾向がみられたほか、自律神経のバランスから心身の落ち着きが確認されました。

久留米大学3年 椙山晟司さん
「(久留米絣の着用は)今回が初めてです。最初緊張していたけど寝るんじゃないかというところまで、着心地がいいのでリラックスできていました」

久留米大学3年 蒲地侑香里さん
「最初は着た時に変わるのかなと疑心暗鬼だったんですけど着た後に時間経っていくと素材が優しくて肌ざわりがいいので落ち着いてきたなと自分でもわかりました」
久留米大学・文学部心理学科 岡村尚昌教授
「あんまり長く着ていたわけではなかったので瞳孔の変化は見られなかったが、副交感神経の値は上昇傾向があった。通気性があることによって体温が高くなりすぎない。それによって睡眠が促進されるってことは考えられる」

200年の時を超えて職人が紡いできた伝統の技。その優しい肌触りは、人々の疲れを癒やす助けになるのかもしれません。








