高校ラグビーの福岡県大会は19日に決勝を迎えます。強豪・東福岡が今年も頂点まであと一歩です。個性派集団を、グラウンドでまとめあげるキャプテンに注目です。

◆ディフェンスに強いチーム目指して

県大会3試合、今年も圧倒的な強さで決勝へ進んだ東福岡。スピード、そしてパワーはもちろん健在ですが、今年のチームの特徴を、藤田監督はこう語ります。

藤田雄一郎監督「今年は、チームができた当初からディフェンスに強い意識を持っていこうと、一人一人がボールを持たない時に、強い意識を持って相手にぶつかってくれるかというチーム」

選手全員が、全国トップレベル。「個」が際立つチームのまとめ役は、大川虎拓郎キャプテンです。

大川キャプテン「一年間やってきたディフェンスの成果が見えてきたとは思っているが、これまでの3試合の反省をしっかり生かして良い準備ができていると思うので、自分たちが納得のいくような完璧なラグビーを目指してやっていきたい」


◆絶大な信頼を集める大川キャプテンの人物像

チームメートにキャプテンの印象を聞いてみると・・・。

石原幹士選手「頼りがいがある」
高本とわ選手「どんな時でもチームのことを考えて行動している姿がうつっているので、そこは凄いなと思います」
舛尾緑選手「虎拓郎のキャプテンシーでまとまっているというのはすごくあると思う」
藤井達哉選手「虎拓郎に任せたら何でもしっかりやってくれるので、安心感ありますね」



一様に、絶大な信頼の言葉ばかりです。「試合に選手を送り出せば、自分は無力。キャプテンの意見は、監督よりもまさる」という藤田監督は・・・

藤田監督「心技体揃っているキャプテンだと思うし、言葉以上に彼の日ごろの行動とかグラウンドでの行動でチームをまとめて行っていると思う」


◆“謙虚さ”“ひたむきさ”が強さの礎に

練習の合間のブレイクタイムでは、常に誰かに話しかけるキャプテンの姿がありました。



大川キャプテン「練習の時も積極的に声掛けはしていくが、試合中も、密にコミュニケーションをとっていかないと、小さいミスだったり、練習以外にもコミニケーションをとっていくことによって、信頼関係ができ上がっていくものだと思うので、やっぱりコミニケーションを積極的に取っている」

今年の東福岡には、華麗でダイナミック、いわゆる派手なイメージよりも、謙虚、ひたむき・・・大川キャプテンの人柄がチームカラーそのもの。ディフェンスに意識を置くことで地味ながらもまとまりがある、これが強さの礎です。