今年1月、福岡市の自宅で在宅介護をしていた7歳の娘の人工呼吸器を外し、窒息死させたとされる母親の初公判。母親は「間違いありません」と起訴内容を認めました。

自力で呼吸できず、寝たきりの状態だった娘を自宅で介護

殺人の罪に問われている福岡市博多区の無職、福崎純子被告(45)。

起訴状などによりますと、今年1月、自宅マンションで、在宅介護をしていた当時7歳の心菜ちゃんの人工呼吸器を外し、窒息死させたとされています。

心菜ちゃんは生まれつき、筋肉が萎縮していく難病を患っていて、自力で呼吸できず、寝たきりの状態で生活していました。

弁護側「強い孤独感と疎外感を持つように」

当時、大量の薬を服用したとみられ、心菜ちゃんと倒れていた福崎被告。11日の初公判で、「間違いありません」と起訴内容を認めました。

冒頭陳述で検察側は、「心菜ちゃんの治療を親族から批判されたり、夫に介護の手伝いを頼んだ際に一度、不機嫌な態度を取られ、無理心中を図った」などと主張。

一方弁護側は、「親族からの言動で自分と娘が周囲に疎まれているという、強い孤独感と疎外感を持つようになっていた」などと主張しました。

判決は7月18日

裁判は7月15日に検察の求刑が行われ、判決は7月18日に言い渡されます。