3月23日に投開票される福岡県知事選挙。

投票率の推移を見ると、1959年に過去最高の80%を超えますが、そこから徐々に下がり、前回、4年前は過去最低の29.61%となりました。

さらに20代の若者に限ると16.05%にとどまっています。若者の投票率を向上させようと行政だけでなく大学生や飲食店も、模索を続けています。

”選挙”に対する大学生の本音

若者の投票率の向上を目指して活動する、NPO法人「ドットジェイピー」の北九州支部は、福岡県知事選挙にあわせて「大学生の本音」を語るイベントを開催しました。

北九州市立大学や西南女学院大学などに通う10人の大学生が選挙について率直に語ります。

「選挙活動中のトラックがうるさい」「立候補する人自身が自分のためにしているというイメージ」

活動しても「投票率アップにつながらない」

ドットジェイピーは、おととしの北九州市長選挙でも、去年の衆議院議員選挙でも、若者に選挙に関心を持ってもらおうと取り組んできました。

しかし、いずれも投票率の向上にはつながりませんでした。

若い有権者に聞いてみると「誰に投票すればいいのかわからない」という答えが多かったといいます。

ドットジェイピーに参加する 北九州市立大学2年 廣瀨凌さん(20)
「大学生ちゃんと選挙について考えてはいて、結局考えたところで情報も無い、分からない、難しい、だから誰を選べばいいのかわからないし、投票所も遠い、ならいいかとなる」

ホンネを語るイベントに参加した、大学生からは、情報を集めやすくするために、選挙管理委員会が候補者を紹介するサイトを運営するとか、投票をしやすくするために、大学に投票所を設置する、などの意見が出ました。

ドットジェイピーに参加する 北九州市立大学2年 廣瀨凌さん(20)
「学生が話す場を作る事も大事ですし、それを発信して大人に届けて、協力的な思考を持って実行していくことが大事」