使う言葉、方言も一緒「まるで里帰りしたよう」

海女発祥の地とされる宗像市鐘崎から輪島市海士町(あままち)に移り住んだと伝わる海女。

いわば450年ぶりの「里帰り」で何を感じたのでしょうか。

輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希 会長
「里帰りしたような感じでね。タダイマって言ったもんね」

笹原麻紀さん(46)
「方言も一緒じゃなかった?喋っている時。話もしてて、やっぱり似ている言葉だらけ」

海女たち
「海女さんが使う言葉とか、海のこととか。それなんて言う?ってて言ったら一緒とかね」

海女たち
「一緒、一緒と」

共通する風習と”海の女神”への信仰

鐘崎と海士町には言葉のほか正月の注連飾りを年中飾るなど共通する風習があります。

さらに似ているのが海の女神への信仰です。

海士町にある奥津比咩(おきつひめ)神社。

海の女神を祭っていますが、能登半島地震の揺れで鳥居が倒れ、社殿横の建物などが倒壊しました。

輪島の海女漁保存振興会 門木奈津希 会長
「女の神様です」

Q海士町にとってこの神社はどんな存在ですか?

海女 山岸美咲さん(46)
「大事なもの。宗像さんのこと、本家とか言うし」

奥津比咩神社から七ツ島を通り直線でおよそ50キロ先にあるのが海女の漁場となっている舳倉島(へぐらじま)で、そこにも奥津比咩神社があります。

福岡県の宗像大社が本土の辺津宮(へつみや)と大島の中津宮(なかつみや)、沖ノ島にある沖津宮(おきつみや)が直線50キロ余りで結ばれているのと似ています。