福岡市東区の介護老人福祉施設に提供した食事で、ウェルシュ菌による集団食中毒を引き起こしたとして、福岡市は東区香椎照葉の給食施設を1日間の営業停止処分としました。

先月23日午後4時半ごろ、福岡市東区の介護老人福祉施設から、「入居者20人ほどが下痢をしている」と福岡市保健所に連絡がありました。

福岡市によりますと、先月22日~23日にかけて、60代~90代の入居者31人が下痢や腹痛の症状を訴えたということです。

調査の結果、福岡市東区香椎照葉の飲食店営業会社「グリーンヘルスケアサービス」が提供した給食を食べた116人のうち31人に下痢や腹痛の症状があること、有症者10人のうち9人の便からウェルシュ菌が検出されたことなどから、福岡市保健所は同施設の食事が原因のウェルシュ菌による食中毒と断定しました。

福岡市は食事を提供した「グリーンヘルスケアサービス」を3月1日午後3時から2日午後3時まで、1日間の営業停止処分としています。

ウェルシュ菌は空気のないところで発育できる菌で、43~47度で最も増殖するとされています。

ウェルシュ菌による食中毒は大量調理され、長時間室温に放置された食品が原因になることが多いため、福岡市保健所は予防方法として、

▼前日調理を避け、加熱したものはなるべく早く食べる

▼調理後、食べるまでに時間がかかる場合は速やかに放冷し、冷凍保存する

▼食べる前に十分に再加熱する

という3点に注意してほしいと呼びかけています。