3年前、福岡県大野城市で生後7か月の息子を殺害したなどとされる女の裁判員裁判の初公判で、女は起訴内容を否認しました。

起訴状などによりますと、女は3年前、当時の大野城市の自宅で生後7か月の息子の腹などを圧迫し殺害したほか、9年前には、当時の筑紫野市の自宅で、自身の別の子供の腕や頬に噛みつき、全治2週間のけがをさせたとされています。

2月19日の初公判で、女は「背中とお腹がくっつくほど殴打した事実はある。息をしていなかったので心臓マッサージをした」などと述べ、殺意は否認しました。

検察側は「子供の腹などを強く圧迫することは危険と認識しながら犯行に及んだ。息子は双子で被告はもう一人の子供に愛着が強かった」などと主張。

一方、弁護側は「離婚した夫からのDVやモラルハラスメントや被告が自身の父や兄から暴行を受けて育ったことが原因。被告に殺意はなかった」などと主張しました。