対策に乗り出した病院も

原三信病院のような200床以上ある病院を受診する際、かかりつけ医の紹介状を持参するのが一般的ですが、紹介状を持たずに受診した場合、診療費とは別に支払いが必要なのが「選定療養費」です

原三信病院では去年2月、初めての受診の際に徴収していた「選定療養費」を、3300円から7700円に変更しました。

この見直しをした結果、軽症者の受診が減少したと話します。

原三信病院 江口徹 医師
「救急車は紹介とみなすとそれ以外の方は例えば普通に受診すると選定療養費というのをいただくということになっていますので、自然にそういう方が減ってきて、本当の救急患者さん、それから救急車、それに対応できるようになったと思います」

「重症者でACSとか敗血症ショックで患者さんの対応中の時に、ちょっと受け入れができてませんでした」

また、救急搬送の受け入れができなかったケースを月に一度、関係者たちで協議。

少しでも多くの救急患者を受け入れられるよう、当直時間帯の体制を見直すなど改善点を洗い出しています。

原三信病院 江口徹 医師
「そういう情報を医師だけではなくて医師・看護師・技術部・事務部全部で共有して、なんとか断らずに受け入れることができなかったか、みんなで知恵を出し合おうという会議にしてます」