福岡市は14日、一般会計の総額が過去最大規模となるおよそ1兆1128億円の新年度予算案を発表しました。子育て政策に力を入れる方針で新年度の2学期からは小中学校の給食費を無償化します。

一般会計の総額 2期連続で過去最大を更新

福岡市 高島宗一郎 市長
「来年度予算のテーマは『まちにみどりを』です」

福岡市の高島市長は14日、新年度予算案の概要を発表し都市の緑化事業や子育て政策、防災に関する施策を強化する方針を示しました。

新年度予算案は一般会計の総額が1兆1128億円で、今年度よりも303億円増えて2期連続で過去最大を更新しています。

学校司書を3倍に 図書館を充実

福岡市 高島宗一郎 市長
「何を大事にするのか、私は選挙の公約は子ども政策を充実させると。その公約を実現していく」

新年度予算案は子育て政策に手厚い予算配分となっていて、なかでも目玉は学校給食費の無償化です。

小中学校の給食費を2学期から無償化することとし食材費高騰分とあわせて、44億円余りを福岡市が負担します。

また、児童手当の拡充や保育士などの処遇改善に対応するためこども育成費を今年度よりも170億円増額しています。

さらに、これまで生後4か月からだった乳幼児健診を4億円余りかけて拡大して、生後1か月健診を始めるほか、5歳児健診の検証も始めます。

そのほか、小学校の図書館を充実させるため学校司書を現在の51人から3倍の151人に増やしたうえで、新たに学校司書をサポートする図書館支援員を77人配置する予定です。