東京に本社を置く「みずほリース」は子会社が保有する福岡市の大型ホテル「ヒルトン福岡シーホーク」を東京の投資法人に譲渡すると発表しました。
子会社は去年夏にシーホークを取得すると発表していたばかりで、みずほリースは譲渡の理由について「資産運用に関する目的が達成されたため」と説明しています。
福岡市の「ヒルトン福岡シーホーク」は、博多湾を臨むシーサイドももち地区に位置する地上35階建て、総客室数1052室の大型ホテルで、国際会議や婚礼などにも対応する福岡を代表するホテルの1つです。
「みずほリース」の100%子会社で建物のリースなどを行う「エムエル・エステート」が、去年7月24日、資産管理会社から「ヒルトン福岡シーホーク」を取得すると発表していました。
みずほリースの子会社による取得で今後の名称変更などが注目されていましたが、みずほリースは1月24日付けの契約で不動産信託受益権(賃料収入を受け取る権利)を東京に本社を置くジャパン・ホテル・リート投資法人に譲渡すると発表しました。
譲渡価格は643億5000万円だということです。
取得からわずか半年での譲渡となった理由についてみずほリースは「当初想定されていた資産運用に関する目的が達成されたため」としています。
一方取得したジャパン・ホテル・リート投資法人は「ヒルトン福岡シーホーク」について「福岡空港の新滑走路の供用開始予定などもあり今後のさらなる需要の取り込み、利便性の向上が期待される」としています。
また、「現時点で、ホテルの名称を変更する予定はない」ということです。