住民説明会が開かれないままバイオマス発電所の建設が着工し、周辺住民の不安が高まっています。
住民が煙や排水などによる健康被害について「公開質問状」を送ったところ、事業者から返ってきたのは「回答を差し控える」。
発電所は年内にも完成する予定です。
住民「とにかく説明してほしい」
バイオマス発電は、間伐材や木くずなどを燃料とするもので、化石燃料を使わないことからクリーンな電源とされています。
そのバイオマス発電所の建設をめぐって問題が起きているのは、福岡県田川市。
住民たちは、早朝に「建設反対」ののぼり旗を掲げる運動をおよそ2年にわたって続けてきました。
反対する住民の一人・花石恵子さんは「たくさんの人に知ってもらい、自分ごととして捉えてほしい」と訴えます。

花石恵子さん「とにかく住民説明会を開いて、私たちの不安事項を払拭するような説明をしていただきたい」
住宅地から700メートル 3年前に着工
花石さんは田川市の中心部に近い星美台地区で区長を務めています。

RKB 西尾健佑 記者「閑静な住宅地が広がるこちらの地域、川の奥にみえるのが、現在建設中のバイオマス発電所です」
発電所から星美台地区の距離は700メートルほどです。

花石恵子さん「造成工事が始まったのは、2021年6月だったと思います。まさか発電所が建つとは思っていなかったですね」
2021年始まったバイオマス発電所の建設工事。
その2年前に花石さんや他の区長らが事業者と集まる場が一度、設けられたということですが・・・。