2019年に神戸市で指定暴力団「山口組」系組員を銃撃した罪などに問われたものの、1審で無罪を言い渡された「山健組」組長・中田浩司被告の控訴審。
大阪高裁は5月12日の判決で、検察側の控訴を棄却。中田被告の無罪が維持された形となりました。
■検察は防犯カメラ映像の「リレー分析」で立証目指したが…
「山健組」組長の中田浩司被告(67)は、2019年8月に当時対立抗争状態だった指定暴力団山口組の中核組織「弘道会」の施設前の路上で、軽乗用車の運転席にいた弘道会の男性組員(当時51)を拳銃で狙撃し、重傷を負わせたとして、殺人未遂や銃刀法違反の罪で起訴されています。
1審の裁判で中田被告は「私は犯人ではありません」と起訴内容を否認。
直接的な証拠がない中、検察側は防犯カメラ映像の「リレー分析」を立証の柱としましたが、2024年10月の判決で神戸地裁(丸田顕裁判長)は、以下の点を指摘。
▽検察側が映像上で犯人視している人物と犯人が同一であるかも、同じブランド・同じ種類の上衣を着ていたという流動的な事情に拠っている▽犯人が犯行後に、黒色原付バイクから、被告が購入した白色スクーターに乗り換えて逃走し、降車後に被告宅に入った点も、被告以外の者が乗車していた可能性などを排除するものではない▽暴力団組織の組長である被告が、自ら検挙のリスクの高い実行行為に手を染めることはいささか不可解な面がある
「被告が犯人である可能性は高いが、別人が犯人である可能性を否定できない」として、中田被告に無罪を言い渡していました。
これを不服として、検察側が大阪高裁に控訴していました。











