■北陸、東海、伊豆諸島で線状降水帯発生のおそれ

北陸地方では引き続き6日午後にかけて、東海地方では6日午後から7日午前中にかけて、伊豆諸島では6日夜から7日午前中にかけて、線状降水帯が発生して大雨災害の危険度が急激に高まる可能性があります。

■低気圧と前線 大気の状態不安定

日本の東には低気圧があって、低気圧から前線が東北地方を通って山陰にのびています。また、台風12号から変わった熱帯低気圧が四国の南にあってほとんど停滞しています。

前線に向かって、熱帯低気圧周辺の暖かく湿った空気が流れ込んでいるため、大気の状態が非常に不安定となっており、前線の活動が活発となっています。

西日本から北日本では、大雨で土砂災害の危険度が非常に高まっている所があります。

前線は6日夜にかけて西日本を通過し、7日朝には東日本を通過するでしょう。また、台風13号が日本の南を北上し、7日から9日頃にかけて、東日本太平洋側に接近するおそれがあります。

■台風13号北上

台風13号は、6日9時には南大東島の東約180キロにあって、1時間におよそ25キロの速さで北北東へ進んでいます。

8日9時には八丈島の西約50キロを中心とする予報円内に達する見込みです。
中心気圧は994ヘクトパスカル、最大瞬間風速は35メートルが予想されます。

9日9時には関東の東を中心とする予報円内に達する見込みです。
中心気圧は1000ヘクトパスカル、最大瞬間風速は25メートルが予想されます。



<大雨・雷・突風>

西日本や北日本では6日は、東日本では7日にかけて、雷を伴った大雨となる所があるでしょう。

7日12時までの24時間に予想される雨量
  伊豆諸島、東海地方  250ミリ
  東北地方、北陸地方、近畿地方 150ミリ
  関東甲信地方 120ミリ
  中国地方   100ミリ

8日12時までの24時間に予想される雨量
  伊豆諸島   100から200ミリ
  関東甲信地方 50から100ミリ

9日12時までの24時間に予想される雨量
  関東甲信地方、伊豆諸島 100から150ミリ

線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。

土砂災害、低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒し、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。

【連続画像】雨雲シミュレーション 線状降水帯の発生しそうな発達した雨雲はいつ?