鹿児島市の錦江湾高校で、校則を見直す検討委員会をつくって生徒や教職員らが議論しています。8日は「髪型」をテーマに意見を出し合いました。
(生徒)
「一度OKしてしまうと、個人差でライン(基準)が変わってしまう」
「個人の意見が尊重される世の中に」
校則を巡って意見を交わすのは、錦江湾高校の生徒、教員、そしてPTAの人たちです。全国の学校で不合理な校則や時代にあっていない校則が見直されていますが、錦江湾高校では去年から校則検討委員会をつくって議論しています。
8日のテーマは髪型。髪の一部を刈り上げるツーブロックを認めるかどうか。今の校則ではツーブロックは明記されておらず「パーマ、カールなどは認めない」とだけ規定されていますが…。
(生徒)「(ツーブロックで)誰かに害を与えたり、不快な気持ちにさせたりすることはないと思う」
(教員)「いろんな考えの人が交じり合う時代。髪型の統一は難しい」
(生徒)「エスカレートしたらどんどん奇抜な髪型になる。ルールを考えないといけない」
(教員)「学校の立場で言うと、少しずつツーブロックは許容されているが(学校では)まだ浸透していない」
学校が行った生徒や保護者へのアンケートでは、このほかにも「眉を剃ってはいけない」「教室に教科書を置いて帰らない」といった校則にも見直しを求める声が出ていて、来年度以降も検討委員会で議論を続けていく方針です。
(生徒)「先生が言うのではなく、生徒も一緒に校則を考えて、みんながそれなら良い校則となればいいと思う」
(錦江湾高校 福永広隆校長)「ただ単に決まりだから守るとか、言われるままに従うのではなく、一番大事なのは自分たちが納得するということ。本質を見極めながら考えていければと思う」
「髪型」については、今後も議論を進め、校則を見直した場合は、学校のホームページで公開する予定です。