鹿児島市の喫茶店で30日に火事があり、店の女性が死亡しました。40年以上続く店は、地元の人や大学生に愛された場所でした。

鹿児島市鴨池1丁目で30日正午ごろ、喫茶店経営・内田純治さん(74)の2階建て住宅兼店舗1棟が半焼し、内田さんの妻・民子さん(70)が一酸化炭素中毒で死亡しました。

店は40年以上続く「喫茶店 地中海」で、内田さん夫婦が経営していました。小学校時代に母親と店に通っていたという女性は、ナポリタンの味と民子さんの人柄にひかれたと話します。

(母親と店に通った客)「母と一緒に地中海に行ってナポリタンを食べていた記憶がある。きのう母から電話があり、すごくショックだと。
(民子さんは)すごく明るくてチャキチャキしている人で、母がすごくお世話になった」

こちらの1人暮らしの学生にとっては、さみしさを忘れさせてくれる場所でした。

(鹿児島大学大学院の学生 兵庫出身)「昼は落ち着いた空気感で、マンガが置いてあった。マンガを読んでコーヒー飲みながらゆっくりした。夜は友達と行って1人暮らしの寂しい思いを埋める、温かさ知る場所だった」

30日、店は臨時休業で、出火当時、内田さんは外出していて、民子さんだけが建物の中にいました。警察と消防で実況見分を行い、出火の原因を調べています。