鹿児島市がサッカースタジアムの整備候補地の一つとしている浜町のバス車庫の大半を所有するいわさきコーポレーションが、市に候補地の取り下げを申し入れたことについて、下鶴隆央市長は30日、「内容を精査して必要な対応を取りたい」と述べました。

鹿児島市は、サッカースタジアムの整備候補地を鹿児島港本港区のドルフィンポート跡地、浜町のバス車庫、住吉町15番街区の3か所に絞り込んでいます。

このうち、浜町のバス車庫の大半を所有するいわさきコーポレーションの岩崎芳太郎社長は、鹿児島商工会議所の会頭として本港区のまちづくりを議論する県の検討委員会の委員を務めていますが、「商工会議所としての意見が自社への利益誘導だという風評などがあるため」として、今月26日に市に候補地からの取り下げを申し入れました。

申し入れを受けてから初めて取材に応じた下鶴市長は。
(下鶴市長)
「一定の意思が示されたのではないかと考えているが、まずは申し入れの内容、事実関係を踏まえたうえで必要な対応を取りたい」

内容を精査して市議会の特別委員会が開かれる来月10日までに、対応を検討する考えを示しました。