三島村で今、サツマイモが腐ったり茎が枯れたりする病気、サツマイモ基腐病が広がっています。特産品の焼酎作りにも影響し、今シーズンの製造量は去年より3割減る見通しです。
三島村・黒島のサツマイモ畑。畑の一部が茶色に変色しています。サツマイモ基腐病の影響です。
三島村は地域おこしのために、2018年に黒島で焼酎作りを始め、原料となるサツマイモを黒島と硫黄島で育てています。しかし、今シーズンは、黒島での基腐病などの影響で収穫量は去年の半分ほどに減っているといいます。
(みしま焼酎無垢の蔵・杜氏 坂元巧斉さん)「人が動いて(島に)菌を持って来たり、苗を本土の方から持って来たりもあるので原因は追究しきらないところがある」
この影響で、焼酎の生産量は昨シーズン3000本ほどでしたが、今シーズンは1500本から2000本に減る見通しです。
(みしま焼酎無垢の蔵・杜氏 坂元巧斉さん)「一生懸命おいしい焼酎を作るので、たくさんの人に楽しめてもらえたらなとの思いで、蔵一同頑張ってまいりたい」
焼酎生産にも影響が広がるサツマイモ基腐病。県によりますと、県全体ではピークだった2021年に、作付面積の75%まで広がりました。去年は苗の改良などで10%ほどに減少し、今年はさらに減少する見込みです。
三島村だけ広がっている原因は分かっていませんが、島の焼酎生産にしばらく影響が続きそうです。