馬毛島での自衛隊基地整備を巡り「西之表市が島の市有地を国に売ったことは違法」などとして、市民らが市に対し、市長と国に損害賠償を請求するよう求めている裁判の5回目の口頭弁論が、14日、鹿児島地裁でありました。

鹿児島地裁に訴えを起こしているのは、馬毛島基地計画に反対する西之表市民30人です。

原告の市民らは、「防衛省への土地売却は議論が足りておらず、裁量権を逸脱している」などとして、西之表市に対し、八板市長と国に損害賠償を請求するよう求めているものです。

14日に開かれた5回目の口頭弁論では、原告の男性が意見陳述を行い、「基地建設によって島の文化や産業が踏みにじられている」などと訴えました。

(和田香穂里 原告団長)「馬毛島が今、姿を変えてしまっている。その状況をどうにかしたい。(状況を)明らかにして、私たちの手に馬毛島を取り戻したい」

一方、被告の西之表市は争う姿勢を示しています。