鹿児島県日置市吹上町の川ののり面工事現場で、きのう6日、機械が落下し、2人が死傷する事故がありました。

警察は、安全管理に問題がなかったか業務上過失致死の疑いなども視野に、調べを進めています。

日置警察署によりますと、6日午前11時すぎ、日置市吹上町永吉の太田川の工事現場で、クレーンの先端に取り付けられた川の水をせき止める鉄の板を挟んで引き抜くための「バイブロハンマー」と呼ばれる機械が落下し、近くにいた2人が巻き込まれました。

2人が川の中で倒れているのを同僚が見つけ、119番通報しました。

2人は病院に運ばれましたが、鹿児島市に住む建設会社代表・三窪直樹さん(43)が死亡しました。

また、鹿児島市に住む23歳のインドネシア国籍の男性作業員も搬送され、病院で手当てを受けていますが、会話はできる状態だということです。

当時、現場ではクレーンで鉄板を移動する作業をしていて、鉄板を川から引き抜こうとしたところ、引き抜けなかったため、鉄板をつかんでいた機械とクレーンを外し、クレーン車は別の作業に移りました。

その後、何らかの原因で高さ2メートルほどの鉄板の上にあった機械が外れて落ちたと見られています。

機械は重さ2トンほどで、近くにいた作業員の男性と現場を視察していた三窪さんが巻き込まれました。

警察では、業務上過失致死や重過失致死の疑いも視野に、慎重に事故の原因を調べています。