奄美大島の龍郷町で24日あさ、五穀豊穣を祈る国の重要無形文化財「ショチョガマ」が行われました。
「ショチョガマ」は、龍郷町の秋名集落を見下ろす山の中腹に建てられたかやぶきの小屋のことです。

日の出前の午前5時半ごろ、集落の男性たちが、「ショチョガマ」の屋根に乗り、太鼓を叩いて祭りの始まりを呼びかけます。
周囲が明るくなり始めた午前6時ごろから、「ショチョガマ」に乗ったおよそ100人の男性たちが「ユラ、メラ」の掛け声とともに、屋根を揺らします。

午前7時前、大きく傾いたショチョガマが倒されました。
400年以上続くとされる「ショチョガマ」は、稲穂が豊かに実り、重さで垂れ下がっている様子を表現しているとされ、倒れたかやぶき屋根の上で来年の豊作を祈り輪になって踊りました。

(島外からの移住者)「倒れたときのみんなの一体感が感じ取れた」
(秋名アラセツ行事保存会 隈元和範会長)「自分もしたい、参加したいと言う人も増えているので心強い。ぜひ残していきたい」
24日夕方には、同じく秋名集落の海岸で、海の神に豊作を祈願する「平瀬マンカイ」も行われます。