人気アニメ「アンパンマン」の生みの親で、絵本作家のやなせたかしさんの特別企画展が、鹿児島市のかごしま近代文学館で19日から始まりました。

正義のヒーロー・アンパンマンとその仲間が木の下に集まった貴重な絵画。19日から始まった「やなせたかし展 人生はよろこばせごっこ」です。

やなせさんの代表作の一つ「アンパンマン」は、自身の戦争経験や多くの人との出会いから、「なんのために生まれて、なにをして生きるのか」を考えて生まれた作品です。

(記者)「会場ではアンパンマンのほか雑誌のデザインや漫画など様々な作品を見ることができます」

1919年、高知県に生まれたやなせさんは、絵本作家のほか漫画家、詩人、デザイナーなど多彩な才能を発揮し、2013年、94歳でなくなりました。

そのやなせさんの功績を体感できる今回の展覧会。雑誌に掲載された4コマ漫画や、絵とともに書かれた詩など、およそ280点の作品が並びます。

Q.一番好きなキャラクターは
(日置市から)「ばいきんまん」
「(子どもが)大好きなので初日にやなせ先生のところに来ました。連れてきた甲斐があった」

(霧島市から)「色使いなどが優しい。思いを込めた詩の言葉が凝縮されていて伝わるような表現が素晴らしい」

(かごしま近代文学館学芸員 大津あゆみさん)「簡単でだれにでも分かる言葉で詩を書いているので、そのまま素直に受け取ってもらいたい。アンパンマンはもちろんそれだけではないやなせたかしさんの作品を見てもらいたい」

やなせさんの特別企画展は来月20日まで開催されています。観覧料は大人900円、大学生・高校生670円、小・中学生が450円、小学生未満は無料です。