新燃岳の火山灰の影響で、断水や温泉の供給停止が続く霧島市の一部地域では、生活への影響が続いています。
新燃岳では先月22日以降、断続的に噴火しています。今月10日に火山灰を含んだ土砂が流れ込んだ霧島川です。
(記者)「1週間近く経ったきょうも、灰色に濁り、流木が散乱しています」
霧島川上流では水道管と温泉の配管が破損し、高千穂河原の4つの施設で断水が続いているほか、ホテルや温泉施設、個人の住宅264軒で温泉の供給が停止しています。
霧島市霧島田口にある共同浴場です。周辺に住む5世帯がほぼ毎日利用していますが、現在、浴槽は空です。
(田口共同浴場 朝広昇代表)「みんな家に風呂がない。ずっと入れない状態で、疲れがとれない」
風呂に入るためには10キロ以上離れた国分の温泉施設や、親戚の家に行くしかないといいますが、利用者は70代から80代で、移動は簡単ではないといいます。
(田口共同浴場 朝広昇代表)「80歳や70歳くらいの人ばかり、もう大変。もう早く復旧しないとどうしようもない」
霧島市は、仮設の配管の設置を進めていて、3週間以内を目途に、順次、温泉の供給を復旧させる見込みだということです。
なお霧島自治会地区の24戸で続いていた断水は16日解消されました。