超レア 白色に輝く虹【白虹】
6月20日(金)朝、鹿児島県奄美大島の南部にある瀬戸内町「古仁屋港」で、幻想的な白いアーチ『白虹(はっこう/はくこう)』が見られました。『七色の虹』に比べて、現れる回数が極端に少ない珍しい現象です。なお『白虹』は『霧虹』とも呼ばれます。

【七色の虹】とどう違うの?
『七色の虹』は雨の粒に反射して発生しますが、『白虹』は霧の粒に反射して発生します。その霧の粒が、雨の粒に対して小さいために「白い虹」となってしまいます。

『七色の虹』のでき方は、太陽の光が雨の粒に反射するとき、雨の粒がプリズムの役割を果たして、太陽光が分光されます。
分光された光は波長ごとに分解され、色によって波長が異なるため『七色』に見えてしまいます。

それに対して『白虹』は、太陽の光が霧の粒に反射しますが、霧の粒は雨の粒に対して小さいため、プリズムの役割が起きず分光されることはありません。太陽の光がそのまま反射されて、白く輝いて見えてしまいます。

なかなか見られない現象で、目の前に現れるのは貴重な経験と言えそうです。







