日置市の中学校にある石碑です。生徒や研究者らがその歴史をひも解くと、本能寺の変の2年前、1580年につくられた本土で最も古い石橋とみられることが分かりました。

日置市の伊集院中学校。正門近くに石碑の下に大きな石が埋められています。

(記者)「普通の学校碑の下に、アーチ状になっていて、橋っぽさはあります。凹凸も残っている」

石橋だと知られてはいましたが、歴史的な価値は分からないままでした。そこで今年2月から、日置市教育委員会や伊集院中学校の生徒らが発掘調査し、その結果が発表されました。

(日置市教育委員会・社会教育課・文化係 下小牧潤主査)「今回の発見は、控えめに言って本土最古級というのは間違いない」

岩の側面に「天正八年」「宗的寄進」と刻まれているのを発見。「天正八年」は本能寺の変の2年前=1580年で、本土で最も古い石橋とみられることが分かりました。

(発掘に携わった中学生)「すごく緊張しながら掘った」