ブリと牛肉に次いで鹿児島からアメリカへ輸出が多いのが、お茶です。

(記者)「日本一のかごしま茶の今年の初取引会が始まりました。一方で、きょう発動するトランプ関税。茶業関係者はどのように見ているのでしょうか」

荒茶生産量が日本一になった鹿児島茶。去年の輸出量はおよそ8800トンで、その3割がアメリカ向けです。これまで関税はゼロでしたが、9日から24%となりました。

(茶業関係者)「せっかく日本一になったのに、頭の上からハンマーで叩かれたような感じ」

(茶業関係者)「まず無くなることを願う。多少販売が苦戦することがあるかと思うが、まだはっきりとしたことが見えてこないので、何とも言えない」

(茶業関係者)「お茶も輸出が毎年増加しているので、影響は少なからず受けると思う。品質が良ければ高くても求めてもらえると思うので、高品質な物を外国にも届けたい」

9日の新茶の初取引会では、錦江町や中種子町など鹿児島県内7つの市と町から、あわせておよそ4トンが出品されました。

1キロあたりの平均価格は、去年より268円高い4137円。最高値は去年より1068円高い2万1308円で、幸先の良いスタートとなりましたが、関係者からは今後を懸念する声も聞かれます。

(県茶業会議所 柚木弘文会頭)「いきなり24%になるので非常に心配している。(緑茶は)アメリカに無い飲料なので、付加的な価値をPRして、少し値段は高くなるけど飲んでいただくような努力も必要」

日本一を誇る鹿児島のお茶と養殖ブリ。最大の輸出先アメリカが発動した追加関税に揺れています。