全国や鹿児島県内からあんこを使ったお菓子をあつめた「あんこ展」が、鹿児島市の山形屋で8日から始まりました。

今年で6回目となった「あんこ展」。46店が参加し、およそ800品が並びます。山形県から初出店したのは、中條屋です。あんこが詰まった饅頭をこめ油で揚げていきます。

(記者)「サクサク。おいしい。甘い」

こちらも初出店の東京浅草の梅園です。雷門で有名な浅草寺近くで茶屋を営み、今年で創業170年。ぜんざいを庶民にも楽しんでもらおうと、かつてあぜ道に生えていた「あわ」で作ったのが、伝統の「あわぜんざい」です。

現在は「あわ」ではなく、風味や色合いがより良い「きび」で餅を作りますが、「あわぜんざい」の商品名は現在も受け継いでいます。

(梅園・林華月さん)「昔ながらの170年続いている店の味を、鹿児島の方に味わってほしい」

鹿児島からは色とりどりの練り切りが並ぶ、出水市の「お菓子のリッチモン松元」です。入学シーズンに合わせたランドセルも、普段店で売っているのは赤1色のみですが、今回、あんこ展のため5色そろえました。

(来場者)「目移りして、もう全部ほしいくらい。パンとかお団子とか見ようと思います」

(山形屋営業推進部・三島順子企画専門課長)「19の都道府県から参加いただいているので、あんこの世界を満喫してほしい」

伝統を受け継ぎながら、進化を続ける「あんこ菓子」。「あんこ展」は、山形屋で今月14日まで開かれます。