噴火警戒レベル3の「入山規制」が続く霧島連山の新燃岳では、火山性地震が5日午後6時までの24時間に141回観測されました。
新燃岳では3月下旬から火山性地震が増え、山体膨張を示す地殻変動も観測されたことから、気象台は3月30日、7年ぶりに噴火警戒レベルを3の「入山規制」に引き上げました。
レベル2の「火口周辺規制」への引き下げ条件は、地殻変動が確認されず、火山性地震が24時間に100回未満である状態が1か月継続することなどです。
火山性地震は4月1日と2日は0回でしたが、4日午後から増加傾向で、5日午後6時までの24時間に141回観測されました。なお、地下のマグマの動きを示す火山性微動は、3月31日以降観測されていません。
気象台は、火口からおおむね3キロで大きな噴石に、おおむね2キロの範囲で火砕流に警戒するよう呼びかけています。また、春の行楽シーズンということで「噴火警戒レベルだけでなく地震発生状況なども確認してほしい」としています。
最新情報は気象庁のホームページ「火山登山者向けページ」で確認することができます。