運輸業界大手のヤマトホールディングスは先月、鹿児島空港で初めて貨物専用機の試験運航を行いました。
県の特産品の販路拡大が期待されます。
ヤマトホールディングスはトラック輸送に加え、去年4月から貨物専用機の運航を始めました。
積載量は28トンで、先月、初めて鹿児島空港と成田空港を結ぶ試験運航を行いました。
鹿児島県のおととしの農業産出額は全国2位の5438億円です。多くの特産品を県外に出荷していますが、そのほとんどを陸上輸送に頼っています。
全国的にトラックの運転手不足などが課題となる中、航空機を使うことでトラック輸送の比重を下げるとともに、鮮度を落とさずより早く配送できるメリットがあります。
この日はアメリカとベトナムに輸出する県産の牛肉などおよそ2トンが成田行きの専用機に積まれました。
(ヤマト運輸 稲森浩司執行役員)「国内はもちろん、海外に販路拡大していくことを私たちが支援できることでメリットが高まる」
(県商工労働水産部 柿内一樹次長)「高い鮮度を保ったまま海外にも運べる。県産品の販路拡大、付加価値向上に大きなメリットがあると考えている」
試験運航を受けて県は「将来的に貨物専用機が定期就航になれば」と期待しています。