エンジン関連の故障のため、去年10月から運休が続いていたフェリー屋久島2が、予定より1日早く、27日に運航を再開しました。
(記者)「船の運航再開を前に、多くの利用客がチケットを買い求めています」
フェリー屋久島2は去年10月、定期点検中にエンジン関連の不具合が見つかり、およそ半年間、運休が続いていました。
運航する折田汽船によりますと、修理・検査などが完了したことから、運航再開日を、予定より1日早い27日に前倒ししました。
(茨城県からの観光客)「これから屋久杉のトレッキングに行く。ずっと運航中止だったので、すごくラッキーだと思う」
27日は乗客15人、車8台が乗り込んだほか、コンテナには果物や魚などの生鮮食品を運ぶ複数の会社の荷物が積み込まれたということです。
(折田汽船・折田新吾常務)「今後は点検整備を強化して、故障なく、安全運航ができるように努めていきたい」
屋久島に半年ぶりに入港したフェリー屋久島2。運休した間、島は物流が停滞し、特産品を島外に送れないなど影響が広がりました。
(屋久島漁協・羽生隆行組合長)「なくてはならない手段、ほっとしている。今後、故障のないようにやってもらいたい」
安どの声の一方で、就航からすでに30年以上経つ中、航路の将来を不安視する声も。
(山下商店・山下昌一代表)「できれば早めに新船など、安心できる船が運航してもらえたら」
フェリー屋久島2の将来のあり方は見通せないままです。