かごしま水族館で先月、イルカの赤ちゃんが生まれました。
水族館では7日から、観覧できるエリアを拡大して公開します。水中で泳ぐ赤ちゃんイルカを間近に見ることが出来ます。

(記者)
「生まれてからおよそ2週間。赤ちゃんイルカはお母さんイルカと一緒に元気に泳いでいます」

先月24日に生まれたハンドウイルカのメスの赤ちゃん。これまでは水槽の上からしか見ることが出来ませんでしたが、7日からより間近に泳ぐ姿を見られる地下観覧エリアが一般開放されます。6日はひと足早く、報道陣に公開されました。

赤ちゃんは、現在、15分から20分おきに授乳をしていて、出産時よりひと回り大きく成長。母親のマールに寄り添って泳いだり水面を跳ねたりする様子が見られました。

また、赤ちゃんの体にある白い線は、母親のお腹の中にいるときに体を丸めた状態で育つことで出来るしわで、生後2か月ほどしか見ることが出来ないということです。

(かごしま水族館 大塚美加係長)
「お母さんと赤ちゃんが触れ合っている姿を水中からご覧いただけたら。皆さんから名前を呼ばれて愛されるイルカになってもらいたい」

水族館では、来月26日から赤ちゃんの名前の公募を始める予定です。

日本動物園水族館協会によりますと、飼育されているイルカの赤ちゃんの1年以上の生存率は10年ほど前はおよそ20%でしたが、育児のノウハウの蓄積や環境整備が進んだことから、おととしはオスが73%メスが86%に上昇しています。