鹿児島県内の最低賃金が来月から953円に引き上げられます。「緩やかに回復している」とされる県内の景気。実感はあるのか?街で聞きました。

県内の最低賃金は現在の897円ですが、来月5日から過去最高の上げ幅となる56円引き上げた953円になります。鹿児島県の最低賃金は800円台が過去3年続きましたが、今回、はじめて900円台になります。

日本銀行鹿児島支店も5日会見を開き、県内の景気について「緩やかに回復している」との判断を15か月連続で示しました。

8月は、地震や台風10号の影響を若干受けたものの、サービスや観光を中心に全体的に回復傾向にあるため、「続く物価高によって根付いた節約志向も幾分か緩む」とみています。

最低賃金アップの一方で値上げの波が押し寄せる中、街の声は?

(20代 大学生アルバイト)「そんなあがる?」「その改革を進めて(賃金を)もっと上げて欲しい」

(20代 育休中)「ネギが高くて買うのためらった。何をするのもお金がかかる、一番は食費かな」

(80代 無職)「何でも高くなっている」「いくら働いても稼げないし景気が悪いと思う」

景気が回復したと体感するにはまだ時間がかかりそうです。