江戸時代に岐阜県の木曽川などで薩摩藩が行った「宝暦治水」。この治水工事が縁で23日は岐阜県の中学生が鹿児島市の中学校を訪問し、交流しました。
鹿児島市の甲東中学校を訪問したのは、岐阜県養老町の2つの中学校の生徒ら6人です。
「宝暦治水」は1753年に江戸幕府の命を受けた薩摩藩が木曽川などでおよそ1年半かけて行った治水工事です。
洪水に苦しむ人は少なくなったものの、80人以上の犠牲者を出したことなどから、工事を指揮した薩摩藩家老の平田靱負は責任をとって自害したとされています。
3校の交流は、甲東中学校の校区内に平田の屋敷跡があることから20年前から続けています。
(岐阜県養老町・高田中学校3年 矢野ひなのさん)「文化の違いとか歴史の違いを味わえてよかったし、(平田靱負は)偉業を成し遂げたという、すごい人だなと改めて思った」
(甲東中学校3年 坂下敦一さん)「先人たちの縁で今もつながっていられるというのは、とても感慨深いものがあり、これからも交流をしっかりと続けていけたらと思う」
養老町の生徒らは25日、鹿児島市の平田公園で開かれる薩摩義士の慰霊祭に出席します。







